戦火の跡

遠見のヨルドアイ

 
HP  :15
攻撃力:1
防御力:0
素早さ:3
アクション:[陰]撹乱刀、鏡の刀、[陽]当意即妙、加護刀、盾の刀
 
[陰]撹乱刀
[陰]押分刀
 
・[陽]当意即妙(回避刀):状態「見切り」を与える。
・鏡の刀(4):反射与え<高速起動><リミテッド>
・加護刀(1):防御力+2<遅延起動2>
・盾の刀(1):ガード与え
 
刀師の設定:
視覚的認識が他の感覚による認識に比して、大きな距離の開きに耐えうるという事実は、
いかなる悪にも、いかなる不快にも、それは平然としていられるということを意味する。
死と隣り合わせの戦場においても、自己の存在は自己のパースペクティブの一部であると認識することが必要だ。
全体に埋没していては獣のように暴れ狂うことしかできず、
全体から遊離しそれを眺めわたす位置に立ったとしても神を気取って傍観することしかできない。
 
当意即妙の極意は、認識しながら同時に生きることであり、即ち全体感に浸る喜びにある。
情報と予測とは、単なる観念であり仮説であるに過ぎない。
無限の可能性に翻弄されることなく、判断と常識を意図的に停止させ、時空を一定限度に区切る型が必要だ。
 
夢とも幻とも判断のつかぬ、遠い未来とも思える世界で私は絶命したが、その魂は刀へ宿り弟子に受け継がれた。
拷問を受け瀕死となった私を介錯した弟子は、その後、他者を傷つける刀を振るうことに拒絶を示すようになった。
そのような有様では、この先の新たな戦いを勝ち抜くことは困難を極めるであろう。
 
死にたるものをして死にたるものを葬らしめよ。
自己の内部にある死にたる部分を死者に付け合わし、生ける部分を腐食しないようにしなければならない。
そうすることによって、はじめて生は新しく甦ることができるのであろう。
未熟な弟子に活を入れてやるためにも、まずは眼前にそびえる伝説の剣師を斬り伏せねばなるまい。
 
 
イラスト:蒲田唯
オーナー :三笠
 
 

レーガーシーリバース

 
HP  :10
攻撃力:2
防御力:0
素早さ:3
アクション:防磁繭、[陽]覇王刀、[陰]連撃刀、加速時間差、熱核励起、重撃剣、重撃剣、呪撃剣
 
・[陽]覇王刀(星霜刀):ターン数を1増加させる。
・防磁繭(1):ガード与え<高速起動><リミテッド>
・加速時間差(1):素早さ+4<遅延起動2><リミテッド>
・熱核励起(1):攻撃力+8<遅延起動4><リミテッド>
・重撃剣(1):直接攻撃<効果2倍><遅延起動4>
・呪撃剣(1):直接攻撃<毒与え><効果2倍><遅延起動4><リミテッド>
 
刀師の設定:
彼女の来歴について語るならば、それは復讐者としか言いようがない。
彼女はサウド王家の姫として生まれ、
来たるべき第三次世界大戦の切り札として強化手術を施され、
そして戦う前に故郷を半島ごと塵にされたのである。
彼女に残されたのは復讐しかなかった。
他に何ができたというのだ。
 
オーナー :獣男

 

火炎花

 
HP :15
攻撃力:0
防御力:1
素早さ:4
アクション:吸生、[陰]星霜刀、[陽]炸花刀、吸精、吸魂、防壁、障壁
 
・[陽]炸花刀(炎上刀):対象の刀をすべて炸撃刀に変える。/自分の刀をすべて炸撃刀に変える。<遅延起動3><リミテッド>
・[陰]星霜刀:ターン数を1増加させる。<遅延起動2>
・吸生(1):素早さ+1
・吸精(1):素早さ+1
・吸魂(1):素早さ+1
・防壁(1):ガード与え
・障壁(1):ガード与え
 
魂魄の設定:
彼は生来にして、物事への関わりを絶っていた。
それ故に、対岸の火事を気にも留めずとして、地の底で眠っていた。
其の身を守るだけの術とともに。
 
 
或る時、彼は目を覚ました。
そこは川縁であった。
ちょうど夜も深まった時分で、彼の他には人影が二つあるだけである。
人影の一つが、刀を抜いた。その刃はまん丸い月に照らされて、鋭く煌めいた。
彼はまた、ひと眠りすることにした。
 
或る時、彼は目を覚ました。
そこは仏間であった。
女が一人、そこに居た。女は語る。
「仇討ちが為に祈祷を施し、とうとう彼を刀へと宿した」、と。
その燃えるような意志を感じ取った彼は、とても哀れに思い、力を貸すことを約束した。
 
そうして、最初に立ちはだかったのは、こちらを見透かしているようで、またどこか遠くを眺めているような、そんな男である。
戦いの終わりに立ってたのは彼と彼女だったが、どうやらその男は仇とは違うようであった。
彼女に再び力を貸すことを約束し、彼はまたひと眠りすることにした。
 
 
或る時、彼は目を覚まそうとしていた。
そこは見覚えがあるような、そうでもないような、そんな戦場であった。
昼も夜も聞こえる叫声と、地表に染み付いた硫黄臭を、彼はとても不愉快に思った。
そんな時に、一つ視線を感じた。
彼は、それをとてもおぞましく思った。
 
 
オーナー :synctank

 

しんのう

 
HP  :10
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
アクション:煙、護符、護符、生への執念、[陰]剥落刀、[陽]コウフン
 
・[陽]コウフン(闇黒刀):攻撃力-対象防御力ダメージを与える。その際に防衛と防護に属する状態を無視する。<毒与え><遅延2>
・護符(1):反射与え<リミテッド><遅延起動3>
・煙(2):反射与え<遅延起動2>
・生への執念(3):攻撃力+3
 
[陰]撹乱刀
[陰]剥落刀
 
刀師の設定:
これはしんのうの姿ではなく、昔のマチンの弟子の姿だった。
まだ、マチンの影響により生前の記憶を失って、ただ目の前の敵を毒で苦しめる。
 
オーナー :theta
URL(任意):

 

『夢物語』亭の荒くれ

 
HP  :10
攻撃力:7
防御力:0
素早さ:2
 
アクション:
[陰] 先行刀
[陽] 「喧嘩か?俺達も交ぜてくれよ!」
[-] 俺様が棒で叩く
[-] 俺様が瓶で叩く
 
・「喧嘩か?俺達も交ぜてくれよ!」(連撃刀):攻撃力-対象防御力ダメージを与える。2回。<高速起動><リミテッド>
・俺様が棒で叩く(1):直接攻撃
・俺様が瓶で叩く(1):直接攻撃
 
刀師の設定:
 
「こいつは聖女様に斬られた兵士の兜さ。サマになってるだろ?
 Quos ego(お前達を俺様が)だ。やっつけてやるぜ」
 
(聖なるかな万軍の神よ、アマリリスよ
 天と地はあなたの栄光に満ちています)
 
 
オーナー :友人K

 

風車

 
HP  :20
攻撃力:0
防御力:1
素早さ:3
アクション:[陰]抑制刀<儀式刀>、ゴチウサ、ヒダマリ、ユルユリ、ユユシキ、[陽]ヤツヒラ、マドマギ
 
・[陰]抑制刀<儀式刀>:<高速起動><先制><リミテッド>儀式刀すべてに<危殆起動>を与える。
・ゴチウサ(1):防御力+2<遅延起動2>
・ヒダマリ(1):HP回復<リミテッド>
・ユルユリ(1):ライフ与え<リミテッド>
・ユユシキ(1):ライフ与え<リミテッド>
・[陽]ヤツヒラ(減速刀):<遅延起動2>0ダメージを与える。(GM注:違います)
・マドマギ(1):HP減殺<毒与え><遅延起動3><リミテッド>
 
[陰]加速刀
[陰]抑制刀(儀式)
 
刀師の設定:
妖道も神仙に通ずる道であったが、その道のりは邪道であった。
彼の天命は悪により満たされ、ひとたび道を外れれば命運ともに尽きることだろう。
 
オーナー :zook

 

ガガドロ

 
HP  :10
攻撃力:0
防御力:2
素早さ:3
アクション:俊敏、護衛、お守り、[陰]剥落刀、反撃、[陽]独占欲、熱気、反撃
 
・俊敏(1):素早さ+1
・護衛(1):ガード与え
・お守り(1):ライフ与え <リミテッド>
・熱気(1):攻撃力+2 <遅延起動2>
・反撃(1):反射与え <遅延起動4>
 
[陰]剥落刀
[陰]複製刀
 
刀師の設定:
ガガドロにとっては戦場は狩場であった。
敵味方構わず、死者正者関わらず、ガガドロは奪っていった。
 
相手が大事にしているほど、大切にしてる物ほどガガドロは欲しがった。
 
オーナー :taka

 

玲狼の戦士

 
HP  :10
攻撃力:1
防御力:0
素早さ:5
アクション:[陰]先行刀、[陽]無閃刀、玲狼、狂奔、狂奔再走、透徹、報復
 
・無閃刀(導来刀):<早期起動>を与える。<高速起動><リミテッド> 
・玲狼〔Lunatic〕(1):攻撃力+4 <遅延起動2><リミテッド>
・狂奔〔Tackle〕(1):直接攻撃
・狂奔再走〔Encore〕(1):直接攻撃
・透徹〔Taotie〕(1):ライフ与え<リミテッド> 
・報復〔Answerer〕(1):反射与え<遅延起動2><リミテッド>
 
刀師の設定:
「空のあるじが太陽から月へと代わるとき、
昼は夜へ、羊は狼へ、夢は死へ、そして私は私へ」
 
誰かが私に語り掛けた。
そんな夢を見ていた。
目が覚めたのは、そこに薄らとした明かりがあったからだ。
 
何ということだ、刀が…刀が輝いている!
ええと…こんな色だっけ?おかしいな。
まあいいか。
 
私は眠っていたはずではないのか。
手にしているこの刀は折れてしまったのではないか。
物語はとっくの昔に終わってしまったのではないか。
今はそんなことを考えずに、ただこの場を走り抜けたい。
 
オーナー :s_sen

 

ベルシティナ・アンバラエ

 
HP  :15
攻撃力:0
防御力:2
素早さ:1
 アクション:興奮刀、[陽]無尽刀、外套刀、覚悟刀、露払刀、白熱刀、[陰]舞踏刀
 
[套]外套刀(2) 補 高速 ガード付与
[悟]覚悟刀(1) 補 防御力+2 リミ
[白]白熱刀(2) 補 遅延3 攻撃力+12 リミ
[奮]興奮刀(2) 補 遅延2 素早さ+8 リミ
[払]露払刀(1) 攻 (攻撃力-対象防御力)ダメージ
[無]無尽刀 高速 予備AP3増加
 
ベルシティナは泣いていた。
ベル・ベルシュとさして変わらない歳で死んだ乙女は泣いていた。
 
幸せになるために数多の人を殺した。
悪党として成り上がり、ついに暴風の夜に最高位の剣士を討った。
しかし待っていたのは新たな武神にならんとする挑戦者の数々。
迎えうった命を120で数えるのをやめて、引き留める者も皆殺して逃げ出した。
17日間の天下と2日間の逃亡と一瞬の雷撃だけが自分の人生として刻まれた。
嵐に始まり、嵐に死んだ、這い上がって落っこちた漸進の人生だった。
 
今、何をしているのか。
夢で見た未来の若者は、武神らしからぬ私を憎んでいた。
死してなお報われぬ人生に意味はあるのか。
この、使い捨てた刃達を幻視させる長大な刀は、夢で見たはずの刀は何であるのか。
涙が出るのは幸せになることが叶わなかった、叶わないまま死んだからか、
自分は死んだのか?
いつの間にか相対し、こちらに珍妙な刀を向けた、あれは
 
敵を認識した瞬間に、ベルシティナの心は白く燃え上った。
彼女の人生の鏡たる無尽刀も呼応する。
武神討ちは騙し討ちに非ず。彼女の躰は、死をも切裂く生の刃であったのだ。
 
オーナー:ノノネヌ
 
 

蘭丸

HP  :15
攻撃力:0
防御力:6
素早さ:2
アクション:起死回生、[陰]導来刀、[陽]無銘刀 蘭丸、起死回生
 
・[陽]無銘刀 蘭丸(貪炎刀):6ダメージを与える。そして自分のHPをダメージ分だけ回復する。<遅延4>
・起死回生(1):ライフ与え<リミテッド>
 
[陰]障壁刀
[陰]導来刀
 
刀師の設定:
一国一城の主に雇われ、名を轟かせた刀鍛冶。
心血を注いで生み出した自信作を手に、意を決して戦場へ立つ!(経験値は0)
 
オーナー :よこティブ

 

かは=さるか

HP  :15
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
 アクション:みるえよるど、冷却刀、ねらんどあぐな、よるふぉすふぉ、[陽]ヨルドネルド
 
・[陽]ヨルドネルド(咲火刀): <毒与え>1ダメージを与える。
・[陰]冷却刀:対象の攻撃力を初期値に戻す。
・みるえよるど(1):直接攻撃
・ねらんどあぐな(3):HP減殺
・よるふぉすふぉ(1):HP減殺 <遅延起動2> <リミテッド>
 
刀師の設定:
『しゅうな み るえ で ねるだん、きり で う らく?』
「これ、古代ミラルティカ語だよなあ……何なのお前。この刀の精霊みたいなやつ?」
『みらるてぃか。み よる みらるてぃか! み よる ふぉすふぉ!』
「わかったわかったって。ちょっと待ってよ。くっつくなよ! 辞書見ないと何言ってるかわかんないから」
『きり? きり で う らく? きり? きり?』
「早い早い! えっと? 『きり』が疑問の助動詞で……」
『よるよる~』
「わ! 抱きつくなよ!」
『あぐな しじか。 よる そ。 ねらんど そ』
「えっと、『よる』? 『よる』は」
 
 
 
 
「……呪う?」
 
オーナー :ぴよらっと

 

刀竜アハレDKC(ドスコイカスタム)

 
HP  :40
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
刀:加速刀、加速刀、[陽]破幻の竜眼、[陰]激怒刀
・破幻の竜眼(鏡の刀):状態「反射」を与える。<遅延起動2>
(GM注:加速刀は「素早さ+1」アクションとして扱う)
 
[陰]激怒刀
[陰]冷却刀
 
刀師の設定:
・弐の話
目が覚める。
 
焼肉の焼ける臭いがする。
遠くから歓声が響いてくる。
 
至るところで座布団がとびかっている、その中で君は思うだろう。
「死んだはずではなかったか?」
「それともそれすらも夢であったか?」
 
そうだ。
徐々に思い出してきた、きみは千秋楽のさなかにいたのだ。
この地を襲う力士を相手に戦っていたはずだ。
 
手にあった握り飯を握りしめる。
それは夢の中で見たものと、寸分の違いもないものだった。
 
遠い未来の夢だったような気がする。
遠い未来、この乱世に終止符が打たれ、
この国を横綱とされる、もっとも強きものが統治する。
無辜の民が理由もなくドスコイされるようなこともない、平和な未来がやってくるのだ。
そういった、夢物語といった話だった。
 
 
だが、逡巡している暇はない。
きみは未だ両国(りょうごく)にいた。目の前から襲い来る敵をうっちゃらねば、助かる道はないだろう。
 
ただ、横綱になるために。
 
 
のこった!
 
 
オーナー :アスロマ

 

暗黒ヴェルガルグ

 
HP  :5
攻撃力:0
防御力:5
素早さ:4
アクション:[陽]プルプル、[陰]闇黒刀、シクシク、シュンシュン
 
・プルプル(振動刀):対象が<攻撃>なら<スタン与え>を与える。
・シクシク(2):攻撃力+2
・シュンシュン(1):直接攻撃<高速起動><リミテッド>
 
刀師の設定:落ちるのは、這い上がるためだ。- 映画『The Dark Knight Rises』キャッチコピーより。
 
オーナー :kamenchan
 
 

地底亀ズーノス

HP :15
攻撃力:2
防御力:0
素早さ:3
アクション:[陰]先行刀、殻に篭もる、殻に篭もる 、鏡面化、 [陽]震動刀、突進
・震動刀(振動刀):<制> 対象が<攻撃>なら<スタン与え>を与える。
・殻に篭もる(1)反射与え<遅延起動2><リミテッド>
・鏡面化 (2)反射与え<遅延起動2>
・突進(1) 直接攻撃
 
[陰]咲火刀
[陰]先行刀
 
刀師の設定:地霊術のパワーソースとしては大事な亀だったが、
多くの地震を起こしてしまったため、多くの人々に大層嫌われたそうだ。
 
オーナー :ブリック

 

鉄心

HP :20
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
 
刀:[陽]どんどんはやくなる、[陰]先行刀、どんどんかたくなる、どんどんつよくなる、鏡の刀、命の刀、衝撃刀、絶対刀
 
・どんどんはやくなる(儀式刀):リミテッド外し
・どんどんかたくなる:防御力+4<遅延起動2><リミテッド>
・どんどんつよくなる:攻撃力+2<遅延起動2>
 
・鏡の刀:反射与え<遅延起動2><リミテッド>
・命の刀:ライフ与え<リミテッド>
・衝撃刀:直接攻撃<遅延起動2><スタン与え>
・絶対刀:防御無視攻撃<遅延起動3>
 
[陰]再来刀
[陰]先行刀
 
刀師の設定:
はやさ以外に持っていた能力は防御力と攻撃力だ!
 
オーナー :tangle
 
 

ひぐるま

HP  :10
攻撃力:1
防御力:0
素早さ:2
 
アクション:逆火、[陽]継がれる種火、[陰]先行刀、緋の右手、灰の左手、忌火、浄め、鑽火、紅の抱擁
・逆火(1):反射与え<遅延起動2><リミテッド>
・継がれる種火(儀式刀):対象の予備APを3増加させる。<高速起動>
・緋の右手(1):攻撃力+1
・灰の左手(1):攻撃力+1
・忌火(1):直接攻撃
・浄め(2):HP減殺<リミテッド>
・鑽火(1):直接攻撃
・紅の抱擁(1):直接攻撃<毒与え><リミテッド>
 
刀師の設定:
かつて太陽を畏れ敬い、太陽に成らんとした一族の巫女。
陽と火を近しきものと捉え、炎に親しむことを最上の行いとしていたその一族は、
大火の祭祀を執り行う巫女を代々の長としていた。
 
 
 
───為すべきは分かっていた。
今や一族の皆々は戦禍のさなかに散り散りになり、或いは落命し、
自らを護る近衛の姿もとうに無い。
 
彼方の夢に今暫く想いを馳せる間もなく、滅びの足音、死出の遣いは眼前に迫り来る。
無慈悲に、全てを呑み込む炎のように。
 
前を見据える。相対する者を。
一族の大火を宿した両の手を握り、開く。
そうして巫女は死地へと身を躍らせた。
垣間見た夢物語への憧憬を胸中に燃やし、その炎を次へと繋ぐべく。
 
 
オーナー :nk
URL(任意):